それをクラウドで実現する1つの解決方法として、Power BI のダッシュボードを利用することができます。
Power BI のダッシュボードでリアルタイムにデータを可視化するためには、Azure のStream Analytics と連携する必要があります。こんな感じ↓
特に、Stream Analytics に Power BI を「出力」として設定する際には、Power BI の利用登録をした組織アカウント(Azure AD ユーザ)が必要です。
ここでは、これらについて、実際にどうやって行うのかを見ていきたいと思います。
■Stream Analytics と Power BIの連携
- 組織アカウントの作成
- Azure AD でユーザ(組織アカウント)を作成します
- ユーザの追加
- ユーザ情報の入力
- ここでは、例として「powerbisampleuser01」というユーザを作成します
- Power BI ユーザの登録
- 上記で作成した組織アカウント(Azure ADユーザ)をPower BI サービスに登録します(例:powerbisampleuser@xxxx.onmicrosoft.com)
- Stream Analytics の出力設定
- 出力にPower BI を設定し、組織アカウントと紐づけます
- 出力の追加
- 出力の設定
- Power BI を設定し、上記で作成した組織アカウントで承認します(例:powerbisampleuser@xxxx.onmicrosoft.com でサインイン)
- 「Microsoft Power BI の設定」は、任意に決めます
ここで、上記のように「出力」を設定したStream Analyticsのジョブを忘れずに「開始」しておくといい感じになります。
■Power BIでリアルタイム表示
- Power BIでレポート作成
- 「データセット」から、Stream Analytics で設定したデータセット名(例:sampledataset)を選択します
- 可視化するレコードセットの「フィールド」(画面の右)を選択します(例:device_time, temperature)
- 「視覚化」(画面の右;「データセット」の左)のアイコン(グラフの種類)を選択します。(例:折れ線グラフ)
- デフォルトでは「最大」になっていたので、「temperature」のプルダウンを「平均」にしてみます
- 上記のような感じでレポートを作成したら、保存します。ダイアログ(画像サンプルなし)でレポート名を入力します(例:samplereport)
- Power BIのレポートのダッシュボード化
- 保存したレポート(例:samplereport)を選択し、表示します
- グラフの右上端の方のピンのアイコンをクリックすると、ダッシュボードとしてピン留めできるようになります(グラフを選択してもピンが見えない時は、「レポートの編集」を選択します)
- 保存するダッシュボードがないときは、ダッシュボードの作成ダイアログが自動的に表示されます下の例では新しくダッシュボードを作成した例です。(例:sampledashboard)
- ここでは、例示していませんが、1つのダッシュボードに複数のレポートを並べて表示することが可能です(試しました^^)
- また、作成したダッシュボードを同じドメイン(たぶん、メールアドレスと紐づけないとダメ)のユーザ間で共有できるらしいです(試してません><)
以上で、Stream Analytics から Power BI にリアルタイムにデータ連携し、リアルタイムに表示ができるようになったハズです!!
【考察】
Stream Analytics のジョブが3程度で同じPower BI ユーザのデータベースに出力すると、
Power BI が固まって見える挙動になることが多かったです。
同じEvent Hub からデータを入力する場合には、1つのStream Analytics で処理することで
極力Power BI が耐えれるようになった点には、注意が必要です。
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